1934年に登場したトラクシオンアヴァン
FWD機構とモノコックボディを持ち、当時としては画期的な量産車として華々しくデビューを果たしました。
トラクシオンアヴァンに詰め込まれた技術は30年代の乗用車の一線を画すもので、当時の自動車の潮流を変えたといっても過言では無いと思います。そこにはアンドレとミシュランの物語がありますが、それはまた今度。
それから時代は進み80年後。。。
内燃機関を持たないモーターの自動車が一般化してきました。
このテスラも特殊車両の一種であった電気自動車を乗用車として世に普及させた点においてはシトロエンの歩みと似ている部分があるのでは無いでしょうか。
ファーストモデルのエヴォーラベースのロードスターを世に送り出したときはマイノリティであったテスラも今や街では良く見かけるブランドになり、他社も追随する様な形でEVを市場に投入してきています。
今後全てがEVになるかは分かりませんが、確実に時代の変換点にある様な気がします。
その流れによって失われてしまうものの寂しさもありつつ、生まれる喜びもあります。
「テスラなかなか面白い車だなー」
そんな事を想いながら、DSのキーを捻るとエンジンルームからはOHV4気筒の古風な音が。そんな音に耳を済ませているとホッとする瞬間があります。
デザイン、匂い、音、感触、五感から得られる情報が多かった時代。原点とは何かを教えてくれる空間がそこにはある気がしました。
自分の空間をこういったものから演出していく事は富を得るのとは違った豊かさを与えてくれるのかも知れません。
C4カクタス
ご成約となりました。
誠に有難う御座います。