オランダ工場に到着し、進行中のプロジェクトの確認をしております。
現在、4台のDSのプロジェクトが進行中で、これから3台ほどが始まる予定です。
こちらはレアな年式のDSですが、シャシーの板金が完了しました。クオリティのチェックをしましたが、良い仕上がりです。これから下処理とシーリングをして塗装に入ります。
サイドシルボックスもフロアも完璧です。この写真では見える部分だけですが、DSのレストアは見えない所の処理にこそ真価が発揮されます。
当社の車両ではありませんが、これはフロントのフェンダー後ろのボックスになっている部分ですが、ご覧のように中は朽ち果ててきておりますが、下からだと表面的に錆がある程度で削り取ったら大丈夫の様にも見えます。
これを中を覗かなないで、OKと判断してしまうと数年後には穴が開いてしまいます。
また、フルでリビルトしていくシャシーでは細かな部分をアップデートしていきます。何度も申し上げますが、パネルの組み合わせも錆び難い様にオリジナルから変更しています。
楽しみに長い期間お待ち頂いているオーナー様に出来るだけ良い製品をお届けする為に様々なスペシャリストの手を借りています。
こちらもオーナー様の夢が詰まった一台となります。
今回オランダの移動はDSで行いましたが、巡航速度が高くなっても物凄くスムーズでリアシートに座っていると5分で眠りについてしまいます。デイリーで使用される予定のこの車両にはお使いになる環境に適応する工夫をオーナー様と話しながら施していっております。
現地に年に何度も行くには費用がかかりますが、直接会って関係を深いものにする事はとても重要な事です。誰でも会ったことない相手とは仕事したく無いですからね。部品に関しましても日進月歩な部分があり、リプロダクションの製品もクオリティが上がっているものもあります。そういった情報もなかなかメールだけでは得難いものです。
デッドストックのパーツも有るところには有るのがヨーロッパ。
希少なパーツ達を分けて貰うときは責任を感じます。関わる皆んなは限りある資源を大切にしてくれる人のもとに行って欲しいと願っています。その想いを汲み取って頂けると幸いです。