大変お待たせしておりますオランダ工場でのレストアを終えた3台のDS達が漸くアムステルダムのヤードに到着しました。現地でもコロナが広がっており、輸送に時間がかかってしまいました。。。
オランダの工場からアムスまでは約3時間の道のりを二台のトランスポーターで向かいました。
いつ見てもオランダの景色は抜けていて気持ちの良い景色です。
一番早い便をブッキングしてASAPで日本に送りますので、もうしばらくお待ちください。
日本では1960年式のID19の整備がスタートしております。
当社が輸入した個体ではありませんので、一度分解して消耗品のチェックをしていきます。
ゴム類はホース、ブッシュ含め大部分が交換となりそうです。
こちらのIDにはエアコンを取り付けしますが、初期型のDSは中後期と形式が似て非なるもの。コンプレッサーのマウンティングや、プーリー、コンデンサー、エバポなどワンオフで作製していきます。その際に、当時の設計の甘い部分を現代の解釈でトラブルが起こりにくく改良していきます。細かいところですが、大切な作業と思っております。
ウォーターホースもDSはココまで分解しないとなかなか交換することができません。
オリジナルの方が質が良い部品とOEM製品でも十分使える部品と使い分けながら整備を進めていきます。
最近は遠方の業者さんからも部品のオーダーを多くいただいております。
かなり困っておられるケースが多く、やっと見つけたーと嬉しがってもらえるので、こちらもやってて良かったなーと思います。
DSの整備ははっきり言ってとても大変です。普通の車の整備の感覚で思っておられる方もおられますが、整備士泣かせの車種の3ランクに入るんじゃ無いでしょうか。。。一例ですが、ホース一本外すのにココまでバラさなあかんのです。。。ちなみにこのIDのハイポンプはエンジンの遥か下の方の奥の細道みたいなところについてます。燃料ポンプの横ですが、どうしてココなのか。。。と思いたくなる場所なんです。
なので、どうしてもお時間かかってしまう部分ございますので、ご理解ください。