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先日、京都陸運支局にDS21の継続検査に行ってまいりました。
この車両は、かつてカーグラフィックの取材を受けたものです。
私がオランダからフランスの片田舎を経て、日本へと持ち帰った思い出の一台でもあります。
当時、このDSを譲ってくれた前オーナーにもお会いしました。
とても落ち着いた、優しい方でした。
自宅は築100年ほどの趣のあるレンガ造りの家で、農家を営んでいるのか、納屋にはDSが静かに佇んでいました。
その光景は、今でもはっきりと思い出せます。
友人のシトロエン・ジャンピーの積載トレーラーで訪れました。
しかし、正確な場所はよく覚えていませんが、できることなら、もう一度訪れたいものです。
その時、すぐにDSを持ち帰りたかったのですが、手付金が足りず、友人に再度出直してもらうことになりました。
今、こうしてDSを眺めていると、あのフランスの片田舎の風景が蘇ります。
レンガ造りの家、優しい前オーナーの笑顔、そして納屋に静かに佇むDSの姿——そんな記憶が、この車には刻まれています。