長らくお時間を頂いておりますフルオートマの整備を進行しております。
フルオートマという希少車と右ハンドルというコンビネーションで整備は通常のDSと全く異なります。
当社でもフルオートマは初の車両ですが、なかなか手強いです。
当時のシトロエンがハイドロとオートマをどの様にリンクさせたか、どの様な思想で制御を行おうとしたかを紐解く作業は正に考古学に近いです。
アナログの中にも電子制御が介入している為、不具合を修正するのも手探りで行なっております。
部品も特殊なこの個体を完調まで持っていくのは正に職人技。腕の見せ所です。
お時間がかかってしまい申し訳ないばかりですが、このオートマDSは納得がいくまで機関を仕上げたい車両です。