1974年中東戦争をきっかけとするオイルショックが世界的な恐慌を引き起こし、シトロエンもその煽りを受けて単独での経営が困難となりました。
大量の失業者が出る事を恐れたフランス政府はプジョーとの合併を勧め、PSAが誕生します。
その意味で1974年にデビューするCXは最後の純血シトロエンとなってしまいます。デザインはDSのマイナーチェンジから参画したロベール・オプロン
フラミニオ・ベルトーニから引き継いだ彼は多くの名作をシトロエンで残してくれました。
基本的な設計思想は前任のベルトーニが確立したフロントオーバーハングが長いロングノーズを踏襲し、見事にモダナイズドされたデザインのシトロエンを作りあげました。CXは彼のオリジナル第一号となります。
シート類もこれぞシトロエンという応接室のソファの様で座った人からは必ず「あぁ。。」とため息が出ます。
このシートとハイドロニューマチックの組み合わせがシトロエンを印象付けたのではないでしょうか。
トランスミッションは3速ATと古さを感じてしまうところではありますが、そこも楽しむのがこの車の楽しみ方だと思います。
セルフセンタリングの独特のフィーリングは初めて乗った人は運転し難いと感じる事でしょう。しかし、慣れてくると手とステアリングの摩擦を上手く使いセルフセンタリングをコントロール出来る様になるとこれほど快適な車は無いのではないかと思い直します。
全てが常識とは違った世界からやってきた未知の物体であるかの様なデザイン。未来的と直感的に思うデザインにもノスタルジーを感じるのは昔思い描いた未来がこのデザインから感じ取れるからなのかもしれません
国産車のデザイナーの方々がCXを前にして、この頃のシトロエンのデザインはデザイン界ではタブーとされているデザインを絶妙なバランスで取り入れる事によってこのアヴァンギャルドなデザインが出来上がっていると言っておられました
この前衛的なボディの不思議な魅力を更に際立たせるこのグリーンがかったグレーメタリックのボディカラー。
以前のオーナー様もこの色に拘られたと。
走行距離は4万キロ代です。かといって整備箇所は10万キロを越えた車両とさほど変わりません。希少になってきているCXを調子良く動かせてあげる整備は当社にお任せ頂き、この奇妙な生き物CXを存分に味わってください。
シトロエンはアルファロメオやランチア といった勇ましく走るスポーツカーではありません。CXはエンジンもDS由来の4気筒OHV。しかし一度シトロエンに乗ってしまうとなかなか抜け出せない不思議な魅力に取り憑かれてしまう方が多いのです。何故でしょうか。
この機会に一度シトロエンの魅惑の世界に足を踏み入れてみませんか。
CX2500ie
年式:1985
T/M:3AT
E/G:2500cc
走行距離:49800km
車検:車検整備費用別途
車両価格:ご成約ありがとうございます。
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